自己管理と生産性向上

背景

 健康志向の高まりやワークライフバランスを重視する考え方の広がりに伴って働き方のパターンが大きく変わりつつあります。またこれに呼応して企業側での「健康経営®」の取組みも急速に浸透しています。

 企業側から見た場合には、総労働時間の抑制と成果重視の評価が一般的になりつつあります。また、副業についても許容から積極推奨へ、という動きも見られます。

 これを個人、従業員の側から見ると従来型の通勤を伴うオフィスワーク、在宅勤務、リモートワーク、副業といったさまざまな労働形態が混在することにもなります。
 オフィスで一定時間勤務するという従来型の勤務スタイルが必須ではない職種で在宅勤務やテレワークがしだいに導入されていたところに、コロナ禍によるリモートワークの推進で一気に労働形態は多様になりました。

 このような状況では労働時間の配分や優先順位についての個人の裁量の幅が広がる一方で、成果に対する個人の責任も大きくなり、時間リソースと労働成果を自己管理する必要性が急速に増大しています。

*「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

個人の生産性向上

 このような背景を踏まえて、弊社では従業員個々の生産性向上を実現するために、「セルフコーチング」と「パーソナルKPI」を柱とした企業研修を提唱しています。

セルフコーチング

★コーチングとは…
 「コーチ」「コーチング」というと、スポーツ競技や特別な技能の向上を目指して、その道で高度な実績を持つ「コーチ」から教育的な指導やアドバイスを受けるというイメージが強いかもしれません。 しかし、ここで扱うのは広く一般のことがらについて「適切な目標の設定」「目標へ向けた行動の動機付け」「行動へのとりかかり」「行動の習慣化」などを通して「目標を実現すること」やそのための自己管理を無理なく楽しく実現するためのスキルです。

★セルフコーチングとは…
  「適切な目標の設定」「目標へ向けた行動を実際に始めること」「行動の習慣化」にフォーカスし、強いモチベーションを持って確実に行動を始められ、継続できるよう自分自身が自分のコーチとなって取組みを進めてゆく方法です。

パーソナルKPI

★KPI(Key Performance Indicator)とは…
 ビジネス分野で利用が広がるKPIによる目標管理法をあなた自身の個人的な目標管理用にカスタマイズし、最適のKPIをご提案します。

自己管理のためのパーソナルKPI

 KPIは、
① 結果を出したい分野(KRA : Key Result Area)を特定し、
② それに直結する行動や活動(KA:Key Action)を明確にし、
③ そこに向けて実際に行動できているかを指標(KPI:Key Performance Indicator)で数値的に表現し、
④ 日々の状況や一定の期間での実績をトレンドとして目に見える形で表現して、
⑤ 最終的な評価指標(*KFI:Key Finantial Indicator)への貢献度を数値的に可視化する
という一連の流れを通して目標達成を強力にサポートするツールです。
(* 最終的な結果が金銭的に測れない場合には “KGI:Key Goal Indicator” を使います)
 このツールが有効に働くかの「決め手」はKPとして取り上げる行動がさまざまな行動や結果の「要(カナメ)」になっていて、それを実行することの効果がどれだけ広く波及するかという点です。コーチングの手法に沿ってここを掘り下げて各自に向けて「目標実現へ向けてのストーリー」を構築することで従業員がゆるぎない確信を持って日々の取組みに集中できるようにし、個々の生産性向上を実現します。